長岡FP事務所のブログ

住宅購入のお金のこと

収入の激減に備えるために

住宅ローンの返済期間は40年もの長さです。

 

その間、収入が順調に増え続ける職業の人はごく一部です。むしろ経済環境によって突然収入が下がったり、無職になったりすることもあり得ます。

家族が大きな病気をすることもあります。

 

それでも住宅ローンの返済はしなければならないし、食費や光熱費などの生活費も必ず必要です。車はいずれ買い替えになるし、家の修繕にもお金は必要です。

 

それだけではなく、貯蓄もしなければなりません。一人の子供の大学進学には約1000万円もかかります。さらに数十年後には老後の生活も待っています。老後には2000万円の貯蓄が必要と金融庁の試算が話題となったことも記憶に新しいと思います。

 

このように住宅ローンを借りる時には、

 

①不測の事態に備える

②生活をする、教育をする

③お金を貯める(増やす)

 

という三つのことを同時進行で考えなければなりません。

 

実際はどうでしょうか。

 

多くの家庭ではこれが上手くいっていません。

 

お金はなぜか貯まらないものです。まとまった年収はあるはずなのに、気が付けば毎月赤字。ボーナスでなんとか辻褄を合わせて、一年間の収支はとんとん。貯金はできない・・・それがごく普通の家庭です。

 

もしこの繰り返しの中で失業したら?収入が激減したら?

 

たちまち家計は資金ショートを起こします。クレジットカードでその場は凌いでも、問題の先送りにしかなりません。いずれ返済に窮することになります。

 

そうならないようにするには、まずは貯蓄を作ることが優先です。

 

リスク対策として保険もありますが、万能ではありません。失業や急な収入源を保障してくれる保険はないからです。

 

まずは貯蓄です。それもキャッシュ(すぐに使える現金)の貯蓄です。

 

お金が貯まらないという悩みを持っているところに、よく「積立保険」の勧誘を受けると興味を持ってしまうことがあります。

 

外貨建てで予定利率が高い終身保険養老保険個人年金、学資保険、変額保険など、貯蓄機能のある保険商品が沢山あります。

 

保険営業マンが受け取る手数料も高いことから、熱心に勧誘します。

 

もちろんどれも悪い商品ではありません。

最後まで払い切ることが出来たら、それなりの貯蓄が出来ます。

 

そう、「最後まで払いきることが出来たら」なのです。

 

結論から言うと、住宅ローンを借りている人がこのような保険に加入することは全くお勧めできません。

 

なぜか?

 

もし不測の事態で収入が激減したら、まず削減しなければならなのが毎月の貯蓄です。貯蓄している余裕はないので当然です。

 

しかし、保険で積み立てをしていると、途中でやめることが出来ません。強制的にクレジットカードに掛け金の請求が立ってしまいます。

もし保険を途中で解約するとしたら、払ってきた掛け金の総額よりも大幅に少なくなった金額しか戻ってきません。

 

ではその保険からお金を借りる(貸し付けを受ける)としたら?

お金を借りたとしても、毎月の掛け金の支払いは止まりません。それに、借りたお金には利息がついてしまいます。早いうちにどこかで返済しなければ損失は膨らみます。

 

これを専門用語で、「資金の流動性が低い」と呼びます。

 

貯蓄のつもりがいざという時に現金にできず、しかもさらに掛け金として毎月お金が出て行ってしまうのです。

 

これは、投資信託iDeCoも同じです。iDeCoの場合は途中でお金を使うことはできません。流動性はゼロです。

 

保険、投資信託iDeCoのような仕組みでお金を貯めるのは、現金での貯蓄が一定以上ある場合に限ります。

不測の事態の時でも、積み立てを続けられ解約しなくてもいい状態が作れることが条件です。 

 

その目安は最低でも1年間無収入でも普段通りの生活が出来ることです。500万円~1000万円程度の現金が普通預金に入っている場合のみ、金融商品での積み立てや投資を検討しましょう。

 

収入が激減したときは、当然のことながら固定費を削減していくことになります。

 

まず手を付けるのは、毎月の貯蓄を辞めること。

そしてすでに貯まっている貯蓄を使って生活費を補填していくこと、です。

 

そのため、

 

すぐに使える現金での貯蓄は何よりも優先です。

 

まずは500万円が普通預金に入っている状態を目指しましょう。

 

 

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