長岡FP事務所のブログ

住宅購入のお金のこと

なぜお金が貯まらないのか?

今回の記事のテーマは

 

なぜお金が貯まらないのか?

 

です。

 

弊社のライフプラン相談会は年間200世帯の方がいらっしゃいます。世帯年収は300万円から2000万円超まで、多様です。

 

しかし年収は大きな開きがあるものの、貯蓄額はというと年収に比例していないのが実情です。

年収270万円の30代前半のシングルマザーの方が1000万円を超える貯蓄を持っていたり、夫婦合わせた年収が1400万円を超えていている40代の夫婦の貯蓄が0円というのも珍しくありません。

(ここで言う貯蓄は、現預金のほか、保険の解約返戻金相当額や投資信託の評価額を足した金融資産を指しています。すぐ換金するのが難しい不動産や自社株の評価額は含みません。)

 

どうやら貯蓄には得意、不得意があるようなのです。収入が高いから貯蓄が多いとは全く限りません。

 

この記事では、

 

なぜ貯蓄ができないのか?

 

について、プロのファイナンシャルプランナーが解説していきます。

 

貯蓄が苦手な人の特徴

 

年収に限らず、貯蓄が苦手な人には共通する特徴がいくつかあります。

 

・家計簿をつけていない

・維持費の高いライフスタイル

・夫婦間で家計会議をしていない

・コンビニとファストファッションの買い物が多い

 

この4つです。

 

これを説明していきます。

 

家計簿をつけていない点について。

 

毎月の収入が決まっている会社員世帯の場合、家計簿をつけずに貯蓄を作るのは極めて難しいと思います。毎月、何にいくら支出しているのか正確に把握することで、支出を節約するポイントが見えてくるからです。

最近は高性能な家計簿アプリが沢山あります。レシートを読み込むだけで記録できるものまであります。

まずは記録を続けていくことです。家計は数字でしかありません。感覚的なものを排除して正確な数字を把握するには記録しかないのです。

 

家計簿をつけるのはファイナンシャルプランナーの私でも極めて面倒なことです。毎晩疲れてからレシートに向き合うより、お酒を飲んでだらだらしたいものです。

 

しかしほんの少しの工夫で、簡単に習慣化することが出来ます。弊社の相談会では誰でも簡単に続けられる家計簿のつけ方を教えています。

こればかりは何とかしてやるしかありません。

 

維持費の高いライフスタイルについて。

 

貯蓄が苦手な人がよく陥るのは「お金が少し貯まるとすぐに消えていく」という状態です。そしてその理由について、家計簿がないため検証がなく、同じことを繰り返してしまいます。

 

貯蓄が出来ると消えていく理由は、維持費が高いライフスタイルが習慣になっているためです。

例えば、自動車。

自動車の所有には莫大な経費がかかります。日々のガソリン代やオイル交換、車検、税金、修理、保険、タイヤ、買い替え、ローン金利などです。夫婦でそれぞれ車を所有していると経費は2倍になります。

地方在住の人ほど貯蓄が少ない傾向があるのは、自動車に対して定期的に貯蓄が消えていくことも理由として挙げられます。

自動車は「金食い虫」だと一度認識した方がいいです。私も元自動車セールスマンなので言い切りますが、自動車販売のビジネスは、新車販売の利益ではなく、売った後の維持費で儲けるように出来ています。新車の利益はせいぜい数万円〜数十万円。儲けるのは整備やパーツ販売、保険なのです。高級車ほど維持費を垂れ流す「蛇口」が太いとされています。

車を所有するというのは莫大な支出が続くということです。

自動車は基本的に軽自動車が維持費が少なく済みます。子供の人数が少なく、走行距離が少なめの人は軽自動車への乗り換えも検討するといいかもしれません。

 

その他、機械式高級時計のオーバーホール、仕事で使う衣類、仕事での交際費、アプリのサブスクリプション、クレジットカードの年会費、不要な生命保険、見直ししていない自動車保険、自宅の外壁・屋根の塗装、自宅のエアコン交換、リボ払いの金利、など維持費が継続してかかるものをリストアップしてみましょう。

この場合、聖域を設けないことが必要です。子供の習い事を聖域にして支出を続ける人が多いのですが、それが本当に必要なのか夫婦で話し合うべきです。また増えもしない学資保険に毎月数万円を支払っている場合もそれが本当に必要なのか、専門家の意見を貰いましょう。学資保険のために現預金がなく高金利の自動車ローンを借りているとしたら、貯蓄が出来なくて当然です。

 

その支出が「趣味」に属しているのであれば、趣味の予算として上限を決めるべきです。趣味を超える支出で維持費がかかるものは、夫婦で話し合って削っていく作業が必要です。


維持費を垂れ流す「蛇口」 が細い生活をするのが貯蓄ができる生活の条件です。


夫婦で家計会議をしていないことについて

 

家計簿をつけていないと、夫婦間でお金の話をするのは「喧嘩」の時だけになります。

月に一回だけでいいので、今月の収入と支出、金融資産の現況、臨時支出、来月の支出の見通しを共有すればいいのです。

大したことはありません。5分で終わる会議です。

それを繰り返すことで、毎月の予算を守る意識がついていきます。

 

もちろんこれだけでは堅苦しくつまらないと思うかもしれませんが、自由な支出はそれぞれのお小遣いの範囲でやればいいのです。家族旅行などのイベントはもちろん家計から支出すべきですが、その予算や時期なども楽しく話し合うといいでしょう。

 

コンビニとファストファッションの支出が多いことについて。

 

貯蓄が苦手な家ほど、コンビニとファストファッションに高額な支出を繰り返しています。

 

コンビニの経営者の方には申し訳ないのですが、コンビニを利用する習慣は大幅に削減したほうがいいです。もちろんコンビニでしか手に入らないものもあるので全断ちは無理でしょう。

しかし、定価で商品を販売するビジネスモデルの店舗で食品を買ったり、ATMに手数料を支払うのは避けるべきです。食品は面倒でもスーパーで買うべきで、ATMも日頃から電子マネー決済をメインにすれば現金を引き出すことは少なくなるはずです。

 

ファストファッションについては、もはや社会問題ではないかとさえ思っています。

 

流行のピークがやや過ぎたあたりのデザインを安く商品化するファストファッションは、たとえ品質が良くても長く着続けることが難しい衣類です。ファストファッションでも価格の高い重衣料(コートなど)でさえ、10年着続けている人は会ったことがありません。

大量生産、大量消費に組み込まれたらお金を失うだけです。

 

私は、あえて、「靴とコートは貯金をして買うもの」と言い続けています。高級靴は安く修理が可能です。イギリスのチャールズ皇太子は、23歳の時に誂えたジョン・ロブの靴を40年に渡って履き続けているのは靴好きには有名な話です。安い靴を大量に買って、常に飽きて捨てる繰り返しをするよりずっと経済的であるはずです。

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チャールズパッチと呼ばれる「つぎはぎ」までされています。

 

コートもまた、伝統的なデザインの高価なものを手に入れると、一生ものどころか自分の子供にも受け継ぐことが可能になります。維持費はクリーニングと修繕だけでしょう。これもまたチャールズ皇太子の話ですが、コートを2着しか持っていないのも有名です。若い頃から高齢者となった今まで、2着のコートを着まわしているのです。

 

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その物持ちの良さは英国人の気質らしいのですが、ファストファッションに慣れてしまった身としては見習うべきだと思います。

 

下着以外の衣類は、何年着続けられるのかをじっくり考えてから購入する癖をつけると、クローゼットが安い服で埋め尽くされることはなくなり、むしろ貯蓄出来るようになっていきます。

 

なにはともあれ、貯蓄を作ろうと思ったらまずやるべきことは家計簿をつけることからです。

気軽に続けられるやり方を、ライフプラン相談会で伝授しています。

 

お気軽に相談会を受けてください。

 

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