家を買う時に読むブログ

住宅購入に役立つお金のことを解説

やってはいけない貯蓄方法

今日の話題は、

 

今後絶対にやってはいけない貯蓄方法

 

です。

 

最近、このような報道がありました。

 

news.yahoo.co.jp

 

どういうことかと説明すると、ゆうちょ銀行で「硬貨」を預入したり引き出したりするごとに手数料がかかるようになったということです。

 

例えばゆうちょ銀行のATMで10円玉を100枚、合計1000円を預け入れたとします。そうすると手数料は330円。1000円を預けたのに670円に目減りすることになります。

 

なぜ硬貨の取り扱いに手数料がかかるようになったのでしょうか。

 

大きな要因としては、人口減少や低金利によって銀行の収益環境が悪化し、これまで無料だったサービスを維持できなくなったという点が挙げられます。

 

つまり硬貨を扱うだけで時間も人件費もかかるので、もうタダではやりません!ということですね。

 

すでにメガバンク地方銀行でも、一定の枚数を超えた硬貨の扱いには手数料が必要になっています。一部、ATMでは平日に限り100枚まで無料で入金できるなどの取り扱いが残っていますが、将来的にはすべて手数料が必要になると予測されます。

 

これは手数料で儲けるという意味ではなく、「硬貨を持ってこないで」という金融機関からのメッセージです。たかが数百円の手数料で硬貨の扱いは勘弁してほしいですというのが銀行の本音でしょう。

 

今後は硬貨だけではなく、紙幣でも同様の手数料が必要になるかもしれません。手元に現金があるだけでコストがかかる時代になりそうです。

 

では、消費者から見るとこれは何を意味するでしょうか。

 

はっきりと言えるのは「硬貨を貯めこむのはお金を目減りさせる行為」だということです。

 

自宅にある硬貨を、小銭のまま買い物をするならいいのですが、これを口座に入金しようとすると手数料がかかり目減りしてしまいます。

「小銭貯金」が流行った時代があります。500円玉を貯めると10万円になる貯金箱などが売っていたのを覚えている人も多いのではないでしょうか。

子供に貯蓄の習慣をつけさせるために、貯金箱に小銭を入れるよう教えていた時代もありました。

しかし小銭を貯めこめば、結局は口座に入金する時に大きく目減りするのです。低金利の環境ではいくら銀行に預けても手数料分を増やすことは極めて困難です。せっかく貯めたのに減るというのは、子供の貯蓄の教育には極めて不向きです。

 

さらに!

これは大げさな話ではなく、大量の小銭を金融機関の窓口に持参すると、マネーロンダリングという犯罪収益の洗浄ではないかと疑われることになりかねません。犯罪収益移転防止法という法律に基づき、「疑わしい取引」として監督省庁に通報されてしまいます。

 

この貯蓄方法は、もう絶対にやってはいけないのです。

数年にわたって自宅に数十万円分の小銭を貯めこんでいる人は、その扱いに困る時代になったのです。

 

これがさらに深刻な問題になっている人たちもいます。

 

慈善活動で募金を受け付けている人たちです。

 

あしなが育英会盲導犬協会など、街頭や店舗で募金を募っている団体は深刻な状況です。

1億5000万円のありがたい小銭募金に対して、3000万円の手数料がかかる計算になります。

 

10円単位での善意で成り立っている募金活動ですから、手数料で目減りすることは収益上問題があります。感情的な問題もあるでしょう。

 

慈善事業の場合は手数料を免除する金融機関もあるので、そちらを利用することになるでしょう。

 

しかし、100円ショップや駄菓子屋など小銭で商売をしている店舗はさらに深刻です。

小銭の取り扱いがあり、その額が多いほど、手数料が大きくなってしまいます。

今後、小銭が発生するような商売は一気に変化せざるをえません。

 

売店でも現金を持参して買い物をするときには、お店で幾ばくかの手数料を徴収される時代になるかもしれませんね。

 

今後はすべての買い物に電子マネーを利用し、現金を使わない生活に変化するしかないと思います。

電子マネーを現在活用しているでしょうか。

 

私自身は、リアル店舗での買い物はSuicaQUICpayApplepay経由で使っています。ウェブ上での買い物は可能であればペイパルApplepayを使い、それが出来ない場合のみクレジットカードの番号を入力して利用しています。

 

個人間の送金もペイパルや、Googleが買収した送金サービスのpring(プリン)を利用することで、現金に触れず、しかも手数料無料で行うことが出来ます。

 

現金を持っているだけでコストがかかり不便になっていくのは、もう避けようがありません。感染症の拡大もあり、手渡しで紙幣や硬貨をやり取りするのは避けたいところです。

 

店舗を運営している側も、電子マネーでの決済が出来ないということは客の選択肢から外されるということになります。

ラーメン屋ですら、現金で食券を買うような店は避けられていくでしょう。

私も、電子マネーでの決済が出来ないガソリンスタンドを避けるようになりました。かつてのようにセルフスタンドで1000円札を一枚ずつ入れて、ということはほとんどありません。

 

弊社も電子マネー決済の加盟を数社しています。申請は結構複雑で何度もやり直しがありました。ウェブ上での手続きであるため、高齢者が経営する店舗では対応が難しいかもしれません。

 

この決済手段の変化によって、廃業を決断する人が増えていくことでしょう。

 

ちなみに・・・今大量に硬貨を持っている人はどうしたらいいでしょうか。

 

時間はかかりますが、銀行のATMで平日に100枚ずつコツコツ入金するのが賢明です。今なら無料の銀行もあります。

 

他にも

 

・小銭入金の出来るガソリンスタンド(枚数制限あり)

・プラスチックカードのSuicaのチャージ

・コンビニでAmazonカードを購入→買い物に使う

 

なども考えられます。

 

まだ無料で硬貨を取り扱ってくれる場所があるうちに、家の中の硬貨は整理した方がよさそうです。

 

nagaokafp.jp