長岡FP事務所のブログ

住宅購入のお金のこと

情報が多すぎて訳が分からないと思う時

今日のテーマは

 

住宅を買おうとしているけれど、情報が多すぎて訳が分からなくなる原因

 

です。

 

 

これから住宅を買おうとしている人にありがちなのですが、情報過多になって何も判断できないと感じるケースがあります。

 

A社では太陽光発電が標準装備だと言い、B社では太陽光発電は今はデメリットしかないから勧めないと言い、C社ではローコスト住宅にしたほうが安全だと言い、D社では高気密高断熱の高性能住宅にしないと建物の寿命が縮むと言い・・・

 

何を信じていいのか分からない、という心理に陥る人達が結構いるのです。

 

何を信じていいかと言われても、自分が判断するしかないのですが、真面目な人ほど数多くのハウスメーカーを見学に行き、ネットに山のようにある施主ブログを沢山読み、YouTubeの情報も大量に浴びてしまい、結果として情報の整理が出来なくなってしまうのです。

 

こうなってしまう原因は何でしょうか。

 

情報が多すぎるから?ハウスメーカーを見すぎるから?

それもあるかもしれませんが、厳しいことを言うと、夫婦の会話不足に他なりません。

 

「自分は〇〇が欲しい」

「家の間取りはこうありたい」

「立地はこんな条件がある」

「いつまでに必ず欲しい」

 

という主体的な目的・目標を持っていない方を見かけることがあります。

 

結果的に決断が出来ません。

「もう疲れたので家を買うのはやめたい。」と言う人もいます。

 

こういう方に共通するのは、夫婦間のコミュニケーションが薄いことです。夫婦の会話が少なければ、家族としての主体性が醸成されているわけがありません。

 

主体性が欠如していれば、買い物をするのはかなりしんどい行為になってしまいます。

 

私が輸入車セールスマンをしていた頃、車を買うという決断が出来ず、ショールームで泣き出したり怒りだしたり、しまいにはセールスマンのせいにするご夫婦がいました。「どうしてぼくたちは決められないんですか!」と泣きながら怒られたときは、担当セールスマンは唖然としていました。

 

買い物はその金額を問わず、「買う」「やめておく」の二択しかないのですが、情報と選択肢が増えると決断できなくなる人もいます。自動車も、グレード、オプション、納期、在庫などの情報が多く、これらを取捨選択し決断するのは、主体的な目的意識です。

これがないと「欲しいのに買えない」「自分が決められないのは誰のせい」という、謎の迷宮に入り込んでしまいます。

 

住宅の場合は、その金額もさることながら、情報量は自動車の比ではありません。そして自動車と違い、多くの人は家を買った経験がなく、知識も全くありません。

 

そこに立ち向かうには、強い主体的な目標が絶対に必要なのです。

 

住宅を買うとき、夫婦の主体性を持つために必要なのは

 

夫婦の会話
新しい情報が入ったら必ず夫婦で共有して話をする
夫婦どちらか1人だけで住宅展示場に行かない、打ち合わせをしない
配偶者以外の人(兄弟姉妹、友人、親など)と展示場に行かない、相談をしない
夫婦で理想を常に話し合う
お金の隠しごとをせず、現状を教え合う
夫婦でお互いの不安を言葉にして話す

 

これらが非常に大切です。

 

資金計画のことについても、多くの家庭では必ず予算オーバーとなります。その時、何を妥協して削るのか、あるいは予算オーバーのままで決めるのか、と話し合うことが重要です。

どの決断にもメリットもあればリスクもあります。すんなりとはいきません。

 

言い換えれば、夫婦仲がいいことが、住宅購入に成功する条件だということかもしれません。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するときも、そのFPがプロであればあるほど、主体性のない状態では上手く活用できません。

夫婦のコミュニケーションが存在し、主体性が醸成されていると、自分たちの今の不安をはっきりと言葉で伝えることが出来ます。そのことで専門家の知見を自分たちのために生かすことができるのです。

 

主体性がなければ、いくら相談しても自分ごとに出来ません。

 

弊社ではご夫婦が揃わない場合は初回の相談はお断りしています。ご夫婦のコミュニケーションの在り方に疑問があるからです。プロの立場から真剣にお話をしても、それが夫婦の決断に影響を及ぼすことはないでしょう。それなら最初から一人だけの相談はしないほうがいいと思っています。

 

ご夫婦のコミュニケーションが足りなくてもいい、ご夫婦が揃わなくてもいい、というファイナンシャルプランナーがいたら、それはFPではなくあなたに売りたいものがあるセールスマンです。相談会ではなく商談会です。

 

要するに保険の営業なのです。あなたが保険が欲しいのであればいいのですが、その相談会は住宅資金の真剣な相談にはならないし、FPの住宅資金相談など優先ではないのが現状でしょう。

 

これは住宅営業マンも同じです。

 

夫婦が揃わなくても商談を進めていく営業マンがいたとしたら、もう自分の成績のことしか考えていないと断言していいと思います。

家を売り切って引き渡しすればそれでいいという姿勢なのです。

残念なことにローコスト住宅や建売住宅を売る会社ではよく見られる商談のスタイルです。

夫婦が揃わない、揃ったとしては片方は無関心。それで住宅を買おうとしても、きっと納得がいく買い物にはならないでしょう。

 

優秀な住宅営業マンほど、夫婦が揃わない場合は商談を断るか、延期しようとします。

 

夫婦が揃わない=夫婦のコミュニケーションに疑問=主体性が弱い、と見なされてしまうので、優秀な営業マンは深く関わろうとしてくれません。主体性のない商談をすると、八つ当たりのようなクレームに巻き込まれる危険があるとも見ているのです。

 

主体性のないご夫婦が家を買おうとするのは、ローコスト住宅メーカーを検討する人に圧倒的に多いのが現状です。貯蓄の少なさ、現状認識の甘さ、夫婦の会話の少なさ、目標意識の希薄さなどが顕著で、商談の雰囲気は和やかではなく、夫か妻のどちらかが不貞腐れたような受け身の姿勢になっているのが特徴です。

 

主体性がないので何か問題が起きた時に、必ずと言っていいほど「自分以外の誰かのせい」にしたくなります。「家を買わされた」という被害者意識まで生まれ、展示場で営業マン相手に怒鳴るような人までいます。

 

その会社、その営業マンを選び、契約行為をしたという自分の決断にも責任を持てないのは、主体性の欠如以外の何物でもありません。

疑問や不安があるなら夫婦で話し合い、契約をすべきではないのです。

 

住宅メーカーの展示場の商談テーブルについているにも関わらず、夫婦のどちらかが「家が必要だと思わない」などと発言する人もいますが、商談以前に夫婦の意思疎通の問題でしょう。

 

情報が多すぎて訳が分からなくなってきた、と思う場合は、夫婦のコミュニケーションの在り方に立ち返ってみてください。

コミュニケーションが取れていれば、明確な理想や目標が生まれているはずです。

 

全てはご夫婦の会話からスタートし、ご夫婦で話し合って結論を出しましょう。