家を買う時に読むブログ

住宅購入に役立つお金のことを解説

沢山あるハウスメーカー・・・どうやって選ぶ?

こんにちは。

住宅専門ファイナンシャルプランナーの長岡です。

 

今日の記事のテーマは

 

沢山あるハウスメーカーから、どうやって選ぶ?

 

です。

 

 

住宅メーカーや工務店は沢山ありますよね。

 

その中から自分に合った会社を選びたいものですが、どうしたら選べるのでしょうか。

 

自分好みのデザイン、求めている間取り、利便性のいい土地、相性のいい営業マン・・・夢を叶えてくれるハウスメーカーをひとつだけ選ぶ方法について紹介します。

 

結論から言います。

簡単な方法はありません。

あらゆる方法を使って情報を集め、自分で判断すべき。

家づくりは疲れるものなのです。

その苦労を楽しみましょう。

 

 

一括資料請求サイトを使う方法(おすすめしません)

 

「住宅メーカー 資料請求」などとググってみると、一括請求サイトが沢山出てきます。

これはそのサイトを通して住宅メーカー各社にパンフレットなどを請求するサービスです。

 

しかし、そこに掲載されている会社は膨大な数です。自分の地域にどんな会社があるか知らなければ選びようがありません。

 

「これ、どこに請求すればいいの?」と悩んでしまいます。

 

そもそも住宅購入を考えていなければ、ハウスメーカーの名前など全く分からなくて当たり前です。せいぜい、テレビコマーシャルで大手メーカーの名前くらいは知っているというところでしょう。

 

しかしハウスメーカー工務店は日本全国どこにでも数多く存在します。大手メーカーはもちろん、地元の中小規模の企業、個人で経営している工務店など、新築住宅を建ててくれる会社は沢山あります。

 

それぞれに特徴があり、優れた技術を持つ会社も少なくありません。また、値段で勝負とばかりに廉価な住宅を得意とする会社もあります。デザインもモダンなものから輸入住宅、ログハウスまで多種多様です。

 

もともとハウスメーカーに詳しくなければ、一括資料請求サイトは使わない方が無難です。

また、請求先のハウスメーカーからしつこい電話攻勢があるものと覚悟しましょう。中には狂ったように何度も電話したり、アポ無しで訪問してくる営業マンもいます。

 

展示場を訪問する方法(営業マンがしつこくなります)

 

大手メーカーを中心に展示場を設置している場合があります。モデルハウスとも呼びます。

企業の敷地の中にモデルハウスがあり、それを見学すれば来場記念品がもらえるというようなイベントを頻繁にやっています。

 

あるいは施主から建物を借りて、「完成見学会」を行っているケースもあります。実際に客が建てた家を見学できるので人気があります。

 

しかし、ハウスメーカーの中には、展示場を持たず、完成見学会も行わないというポリシーの企業もあります。展示場は実際に家を建てているため莫大な経費がかかります。その経費はお客さんへの見積もりに転嫁するしかないため、展示場は作らないという考え方です。

また、完成見学会は昨今のコロナウィルスの心配や、プライバシーの問題に配慮して他人には見せないという考え方も存在します。

 

展示場を訪問するというやり方は2010年頃まではごく一般的でしたが、営業マンがしつこく押しかけてくるという懸念があり、最近はかつてほど一般的ではありません。

 

紹介窓口を使う方法(最も人気があります)

 

2010年代から急激に増えているのが、紹介窓口と呼ばれる専門のお店を仲介するやり方です。

 

これはハウスメーカーではない第三者の企業が、中立的にメーカー選びのお手伝いをしてくれるというものです。(必ずしも中立ではないケースもある)

 

年収や意向を聞いてくれて、候補となるハウスメーカーをピックアップしてくれます。相談窓口を仲介しているので、展示場にいきなり行くこともなく、各企業の営業マンからの連絡を待つだけです。

 

なによりいいのは、ハウスメーカーに詳しくなくても窓口の人が情報をくれるところ。

経営状態に懸念があったり、予算から大きくずれるようなメーカーは候補から外してくれます。

およそ3社程度をピックアップしてくれて、断る時も窓口に告げるだけで事足ります。

 

住宅営業マンはよく言えば熱心、悪く言えばしつこいのが常ですので、断りやすいという点は大きなメリットです。

 

この相談窓口の利用は、たいてい無料です。なぜ無料なのでしょうか。

窓口は紹介した客が成約すると企業から紹介手数料をもらうというビジネスモデルです。

一部、生命保険の勧誘をしてくる窓口もありますが、必要がなければ断っても問題ありません。

 

しかし相談窓口のレベルは差があるのが現実

 

相談窓口の相談レベルには、残念ながら差があります。生命保険の営業マンが保険の勧誘(FP相談などと自称している)を目的として住宅相談窓口を経営しているケースがありますが、住宅については無知に近いのが現実です。

 

また非常に残念なことですが、窓口の担当者が中立ではない場合もあります。

決められた紹介手数料の他に、メーカーから個人的に謝礼を受け取る窓口担当者もいます

そうすると特定のメーカーに誘導されてしまいます。

 

相談窓口のレベルを見極める方法は、「一つのハウスメーカーに肩入れするような発言があるかどうか」を観察することです。

 

また先述したように住宅購入よりも生命保険や投資の勧誘(FP相談)の話題が多いようでしたら、相談を中断してください。

 

具体例として全国で広く展開している相談窓口をご紹介します。このほかにもお住いの地域で「住宅相談窓口」とGoogle検索すると色々出てくるはずです。

 

ぜひ検討してみてください。

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SNSやブログ記事を参考にする方法

 

気になるハウスメーカーがあったら、ホームページだけではなくInstagramや企業ブログ、YouTubeチャンネルなどがないか調べてみましょう。

 

Instagramはデザインに自信のある会社、

企業ブログは語るものが多い会社、

YouTubeチャンネルは社長がキャラ立ちし、性能について語りたい会社

 

という傾向があります。

 

そのハウスメーカーの考え方やデザイン性が少し理解できるため、情報収集としてお勧めです。

Instagramではその会社の雰囲気が出てしまうのが面白いところ。

社員同士がリスペクトしあい充実した環境の会社もあれば、社長だけが暴走して社員が白けている会社も残念なことに分かります。

 

企業ホームページだけではなく日々発信しているものをよく観察してみましょう。

 

営業マンは会ってみないと分からない

 

企業としての情報は収集できても、やはり気になるのは営業マンとの相性です。

 

こればかりは会ってみないとはじまりません。

 

会ってみて注意するポイントを紹介します。

 

こちらの要望に真剣に寄り添ってくれそうか

 

家を建てる時にはわがままを沢山言うべきです。理想を沢山語って、その中から予算に合わせて取捨選択をするのです。

 

これに真剣に向き合ってくれようとしているかは会ってみるとすぐに分かります。

何かひとつ理想を語ってみてください。その反応を見るといいです。

 

「はあ、それですか・・・(面倒くさい)」という表情がすぐに出てしまう営業マンは少なくありません。当然ながら避けるべきでしょう。

 

頑張りが伝わってくるか

土地を探してもらったり、見積もりなどの資料を作ってもらったりすると、営業マンがどれくらい頑張っているかはっきりと分かるものです。

 

わがままが言いやすいか

わがままと言うと語弊があるかもしれません。

「リビングはこんな仕様にしたい」などというこちらの強い要望を聞いてくれたり、不安や不満を伝えやすいと結果的に満足がいく買い物になります。

 

要望を言いづらい、不満を言うと不機嫌になるなどでは長いお付き合いはできません。

 

話しやすいことは営業マン選びで最も大切なことです

 

営業マンの退職が頻発していないか

営業マンの退職が多すぎる会社もあります。

残念ながら営業マンが少なすぎる住宅メーカーは将来がありません。

 

会社が潰れてしまうとアフターサービスが無くなります。営業マンが少なすぎるようであれば、いくらいい営業マンでも避けた方が無難かもしれません。

 

 

ハウスメーカー選び、営業マン選びは苦労の連続です。

とても疲れるし投げだしたくなることもあります。

 

でもそれが後になると楽しい思い出になります。これから家づくりを考えている方は、ぜひ苦労を楽しんでくださいね。

 

nagaokafp.jp