長岡FP事務所のブログ

住宅購入のお金のこと

「住宅ローンが返済できない」はどんな時に起こるのか?

今日のテーマは、

住宅ローンの返済はどんな時に行き詰まるのか?

です。

 

住宅を購入すると、毎月住宅ローンの返済をしていくわけですが、その返済期間は35年~40年もの長さです。

まさに人生の半分を返済に費やすことになります。

 

そう考えると誰でも不安になって当然です。

人生はいつ何があるか分かりません。

返済が行き詰まって家を失うことになるのでは?自己破産するのではないか?毎月10万円を40年間も支払っていけるのか?

など不安は尽きません。そうならない自信がある人の方が少数派です。

 

実際のところ、住宅ローンを支払っている人はどうしているのでしょうか。何事もなく支払えているのでしょうか?

 

結論から言うと、

「何事もなくはない」

「多くの家庭でトラブルが起きる」

というのが現実です。

 

小さなトラブルはいくつも起こりえます。

それを放置していると、最終的には「代位弁済による一括返済請求」「任意整理」「個人再生」「自己破産」という最悪の事態が待っています。

 

そうならないためにも、可能性があるリスクに対して予防をすることが大切です。

 

今日は家を買った後で起こりうる主なリスクとその対策について解説していきます。

 

当然のことながら住宅ローンが返済できなくなるのは、収入が減ってしまうことが原因ですが、その理由にはいくつかあります。

 

失業・転職の失敗

 

コロナ禍をはじめ、かつてはリーマンショック東日本大震災など社会の大きな変動で予期せぬ失業をしていまうケースが多数ありました。会社が倒産しないまでも給料が大きく下がってしまい、転職を余儀なくされることもあるでしょう。

 

転職が順調にいくとは限りません。採用まで時間がかかるとその分無収入の期間も長くなります。退職金がなかったり失業給付が受けられない場合は特に家計は厳しくなります。

また、転職が出来ても前職以上の収入になることは多くはありません。所得が下がった状態が続くと、当然住宅ローンの支払いに苦しむことになります。

 

対策としては、貯蓄を持っておくこと以外ありません。それも現金での貯蓄です。生命保険や投資信託ではなく、すぐに使うことが出来る貯蓄(普通預金)を作っておくことが最大の対策です。

当面の生活費があれば、転職活動で焦らずに済みますし、失敗した時にやり直しがききます。普通預金の目標額は、最低でも年収と同額です。年収600万円であれば、普通預金には600万円が入っていることを目標に現金を貯めましょう。

 

子供の病気

 

病気などで住宅ローンが支払えなくなると聞くと、ガンや脳卒中などの大病を想像するかもしれません。

もちろんガンや脳卒中も住宅ローンの支払いを困難にさせる原因の一つですが、これは団信や生命保険などで対策が取れます。リスク対策としては簡単な部類に入ります。

 

問題は、実は大病ではないのです。

 

もし小さな子供が病気で1カ月入院したとするとどうなるでしょうか。父親か母親が付き添うことになります。そうなると勤務先を休まざるをえません。さらに、1カ月もの入院をしたあとは、自宅での療養が数ヶ月にわたることも考えられます。

契約社員やパートなど雇用形態によっては退職することになるでしょう。退職しないまでも無給となります。

 

自分自身の病気での休職には傷病手当金などの保障もあります。しかし家族の看病での休職で、収入を保証してくれる制度は全くと言っていいほどありません。

保険会社の医療保険などは治療費の対策に過ぎません。看病する親の収入を保障してくれる民間の保険は存在しないのです。

これもまた現金での貯蓄が重要になります。

 

自分の病気・ケガ

 

ガンなどの大病ではなくても、家計がダメージを受けることがあります。

 

例えばうつなどのメンタル疾患で、入院はしないものの休職をするケースがあります。休職は半年から1年以上に及ぶことがあります。

もちろんこの場合傷病手当金を受給できますが、いずれ給付がストップします。傷病手当金の受給期間である1年6カ月で職場に復帰できる可能性は低いと思われます。無理に復帰してまた調子を崩す方も多いのです。

結果的に退職を選択することになるかもしれません。

 

ケガの場合も似たケースがあります。例えば、仕事の作業中に指を切断してしまった場合。もし職人や技術の専門職であれば、同じ作業に携わることは出来ません。会社員であれば事務職などに配置換えしてもらうことは可能ですが、もし自営業であれば廃業となってしまいます。

 

家計の流れに反する買い物

 

ライフプラン相談会では、キャッシュフロー表という家計の未来予測を緻密に計算しています。

そうすると、家計というのは「この時期に貯金をしておかなければ、あとで苦しむ」というタイミングが必ずあることに気づきます。

 

例えば子供が小学生~中学生の時期は、公立学校に通っている限り学費は安く済みます。家計に余裕があるため、無計画に700万円もする高級ミニバンをローンで買ったりしがちです。それが「必要」である理由はいくらでもひねり出せます。

 

しかし子供が高校に入ると大学進学費用が貯まっていないことに気づくはずです。子供が大学に進学するためには奨学金を借りてもらうか、銀行から教育ローンの融資を受けなければなりません。当然ながら、貯蓄はさらに出来なくなります。

 

このような状態で病気やケガ、失業をすることで最悪の事態へと進行します。

 

貯蓄できるはずの時に、家計のキャッシュフロー(流れ)に反した無計画な買い物をすればいずれ家計が壊れてしまいます。

 

住宅を購入するときに貯蓄が10万円もないという状態の人は、過去の貯蓄するべき時にしなかったということですから、これからもっと家計を危険に晒すという自覚が必要です。今は払えるかもしれませんが、いずれ行き詰ります。

 

ファイナンシャルプランナーキャッシュフローを計算してもらい、貯蓄計画を緻密に立てるべきです。

 

 

現金での貯蓄がないと家計が破綻する危険があります。

 

資産運用も必要ですが、それはあくまでも現金での貯蓄が出来てからの話です。

 

住宅を購入する前とした後の貯蓄づくりについて、ファイナンシャルプランナーに相談してください。

 

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